2015年12月17日
基礎から分かる!真空ポンプ・ブロワ入門
「真空とは?」から選定時の注意事項まで、真空ポンプ・ブロワの基本的内容をまとめた技術資料を作成しました。ご覧になりたい方はこちらからダウンロードしてください。
【内容】
■真空ポンプとブロワの基礎知識
真空とは
ブロワとは
真空ポンプの種類1
真空ポンプの種類2
真空単位(ゲージ圧と絶対圧)
真空単位(単位換算表)
■真空ポンプ選定時の注意事項
標高補正係数について
能力線図(性能曲線)について
配管抵抗について
2015年07月24日
真空ポンプ・ブロワ入門
「真空とは?」からポンプ選定時の注意点や省エネ事例など、オイルフリー真空ポンプ・ブロワの技術資料のページで紹介している内容を冊子にまとめました。真空ポンプ・ブロワに関して基礎からご紹介していますので是非ご覧ください
【掲載内容】
○真空ポンプとブロワの基礎知識
・真空とは
・真空ポンプの種類
・真空単位(ゲージ圧と絶対圧)
・真空単位(単位換算表)
○真空ポンプ選定時の注意事項
・標高補正係数について
・能力線図について
・配管抵抗について
○オイルフリー真空ポンプ・ブロワの特長
・新開発の高効率ロータ
・ドライ摺動
・eco speed control
○省エネ事例
・真空ポンプKCEの省エネ事例(空気輸送)
・真空ポンプKCEの省エネ事例(吸着搬送)
・真空ポンプKCEの省エネ事例(真空成形機)
・ブロワポンプKCEの省エネ事例(エアーナイフ)
「イプロス製造業サイト」に掲載しています。
2014年09月12日
真空と圧縮空気
■真空
日本工業規格では真空とは「通常の大気圧より低い圧力の気体で満たされた空間の状態」(JIS Z 8126-1)と定義されていて、さらに真空を4つの圧力範囲に分類しています。
前回のブログでお話したとおりオリオンは100kPa~100Paの低真空の領域を得意とし、様々な低真空用ポンプを取り揃えています。
オイルフリー真空ポンプ ベーシックモデルKCP
オイルフリー真空ポンプ インバータモデルKCE
オイルフリー真空ポンプ モジュールマルチモデルKCM
ドライポンプ(小型・標準・コンビネーション型・高真空型)
■圧縮空気
圧縮空気とは「動力伝達媒体として使用する、大気を圧縮した空気」(JIS B 0142)と定義されていて、JIS B 0132では圧縮機(コンプレッサ)、ブロワについて下記のように定義されています。
圧縮機(コンプレッサ)のうち200kPa(0.2MPa)以下の低圧エアーを作り出す装置をブロワといい、オリオンでは様々なブロワポンプをラインナップしています。
オイルフリーブロワポンプ ベーシックタイプKCP
オイルフリーブロワポンプ インバータモデルKCE
ドライポンプ(小型・標準・コンビネーション型)
サイドチャネルブロアー2BH(低圧力タイプ)
【省エネのヒント】ワークの水切りや乾燥、ごみの吹き飛ばしに100kPa(0.1MPa)まで減圧した低圧のコンプレッサエアーが使われることがありますが、オリオンのオイルフリーブロワポンプKCP・KCEに更新することで大幅な省エネが期待できます。詳しくはオイルフリーブロワポンプの製品ページをご覧ください。
2014年09月02日
真空ポンプ(低真空・中真空)
真空ポンプにはドライポンプ、油回転ポンプ、ルーツポンプ、水封式ポンプ、エジェクタなど様々な種類があります。その中でドライポンプはポンプ内部の気体移送経路に油や封液などを使用していないポンプで、ベーンポンプ、ルーツポンプ、スクリューポンプなどの方式があります。
オリオンの真空ポンプは全てドライポンプで、低真空用のポンプとして様々な場所で活躍しています。
【オイルフリー真空ポンプ KCP series】
オリオンのオイルフリー真空ポンプKCPは、日本では初のクロー式のポンプです。新開発の高効率ロータ構造はシリンダと非接触でエネルギーロスが少ないため、省エネです。少ない動力で大きな流量を実現しており、印刷業界、成形業界、電子部品業界など様々な業界でご使用いただけます。
【ドライポンプ KRF series】
オリオンのドライポンプKRFはベーンポンプ(ロータリーベーンポンプ)で吸着搬送や真空固定など幅広く活躍しています。
<参考>
多段ルーツポンプ:非接触で互いに逆方向に等速度で回転する
一対のまゆ形断面のロータを直列に配置
して多段化したポンプ
スクロールポンプ:同一の渦巻形の壁を持った固定スクロール
と旋回スクロールからなるポンプ
スクリューポンプ:一対のスクリュー形ロータを非接触で互い
に反対方向に等速度で回転させて吸引気体
を圧縮して排気する単段式ポンプ
2012年01月05日
真空ロマン
空気の圧力を2、3、10、30kgf/cm2と上げていくことに限界はありません。
逆に真空には水銀柱で760㎜Hg、SI単位で101.3kPaという限界点、
「絶対真空」が理論上存在します。
何故でしょうか?
宇宙から見ると、空気もない、何もない状態、真空状態の方が自然で当たり前の世界です。
この空の状態、無の状態こそが圧力の絶対的な起点と言えます。
我々は約100kPaという大気に覆われて生活しています。
しかしながら人間が持った素晴らしい機能の恩恵で
この圧力をほとんど実感することがありません。
従ってこの状態を0地点と錯覚してしまうのです。
真空パッドに吸いつけられたワークはエアー漏れがない限り吸着し続けます。
吸引力を維持するための動力は全く必要ありません。
「真空を利用する」ということは、大気に満ちたキセキの星、この地球の特殊な環境を利用した
「とても効率的なシステム」と言えるのではないでしょうか?
好評をいただいていますインバータベーンレスポンプKCEシリーズも
Aタイプへ進化し更に操作性を向上させました。
企業にとって厳しい状況が続く日本ですが、
微力ながらでも皆様に貢献できるよう努力してまいりますので
本年もよろしくお願い申し上げます。
2011年10月11日
『真空ってなに?』
ある展示会にて、学生3人に『真空って解りますか?』 と質問
してみました。 一人の学生は『空気のない空間・・』と回答しましたが
あとの二人からの回答はありませんでした。
みなさんは、この時どのような説明をしますか?
回答してくれた学生さんの答えは正しいのですが、一般的に使われている
真空とは違い“宇宙”を思い浮かばせることになってしまうと
思いませんか?
辞書で調べると、確かに絶対真空として宇宙のように『気体分子の
存在しない空間』と説明があります。
しかし、もうひとつの意味で『大気圧より圧力の低い空間』
すなわち、一般的に言う『負圧』も真空ということです。
もっと解りやすく言えば、富士山の頂上は空気が薄いというのは
ご存知の通りですが、海抜0mの地点と比べると負圧になります。
これすなわち、真空空間と言えます。
又、「ストローでジュースを飲む・・」これも真空の応用動作で
真空ポンプの役割そのものと言えますね。