真空ポンプを最適にご使用いただくためには、お客様の装置と真空ポンプの配管の考慮が必要です。 配管径路が長い場合や配管径が細い場合には圧力損失になり、真空ポンプの性能がフルに発揮されない場合はあります。 配管は真空ポンプの配管接続口径と同じかそれ以上の太さのものを使用し、長さは極力短くすることにより圧力損失(配管抵抗)を低減することができます。
プラスチックの成形機を所有されているお客様で水封式ポンプからオイルフリー真空ポンプベーシックモデルKCP150D-V 2台に更新された事例をご紹介します。 元々は成形機2台を水封式ポンプ1台で集中配管されており、配管は細く長さは約25mありました。 これに対し、成形機1台に対してポンプ1台の分散配管をご提案させていただきました。成形機の近くにそれぞれKCP150D-Vを設置して配管の長さが約5mとなったことで、ポンプの性能向上と合わせ更新前後でモータ出力を半減することができました。 配管の見直しにより最適なポンプを使用でき、結果として省エネとなります。
改善前 | 改善後 | |
---|---|---|
状況 | 成形機2台に対してポンプ1台 ※配管は細く、長さは約25m |
成形機1台に対してポンプ1台 ※配管の内径は充分で長さは約5m |
真空ポンプ | 水封式ポンプ | KCP150D-V×2台 |
モータ出力 | 15kW | 7.4kW(3.7kW×2台) |